コラム―子育て、ホット一息
この連載は、地元の民報『東北部新聞』に連載したものです2才児はたのしい小悪魔ちゃん
何でも「自分で!」何でも「自分のもの!」「いやだよーだ!」を連発しあまのじゃくで頑固者。自我の表現最高潮、これが2才児です。
「やりたかったのに〜!」と泣きだし、お姉ちゃんが持ってきた新聞を新聞受けに戻させ、一からやり直し。そんなこともありますね。
イラッとくることあるでしょう?だけど親を困らせる子は、とっても魅力的。自己主張は、社会性が育つ土台です。
でも、我を通すだけではないのです。独り占めしたくても少しなら譲ってあげられるし、友達に小さな声で「ごめんね」も言えるのです。
大事なことは気持ちを丸ごと受け止めてあげること。「そうかそうか、全部欲しかったんだね。でもね」と、「でもね」がキーポイント。大人の理屈で説得したら、きっと胸に落ちないね。
2才児はイエスかノーか、大きいか小さいか、高いか低いか・・・2つの世界で暮らしています。中間はまだわからない。だから「こっち」といえば「あっち」、「パンツ、はいて」「いやだ」ですね。
「どっちにする?」と選んでもらうことも手かな。
言うなりになっても押さえつけてもいけない2才児は、大人を惑わせる小悪魔だけど、実は子育てがとっても楽しいときなんですよ。
(2015年1月 記)