コラム―散歩道

ポスターのひと

話題のポスター

 2000年の総選挙を皮切りに、私が候補者活動を初めて丸10年目、正確には1999年から活動をはじめましたから11年間経ちました。何枚ものポスターを作っていただいてきました。
 ある事務所には歴代の私のポスターが貼ってあるのです。特に初めてのときのポスターは今から見ればとても若々しくまぶしくて、見るたび気恥ずかしい思いになります。1枚ごとにだんだん老けてゆく、というと悲しいので、味のある顔になってきたとしておきましょうか、10年の月日を思います。
 でも今回ほどポスターの存在感で党をアピールしている選挙は、かつて経験したことがありません。全県3万枚の目標で昨年秋からいっせいに貼り出された「中野さなえ」のポスターは、どんな小さな共産党の支部がない村にも、隅々まで目立っています。赤旗記者の話しでは、「全国、ダントツ1位ですよ」
 どこでも、だれにでも、いつでも「ポスターの人ですね」「ポスターで毎日あっていますよ」「勤め先に行くまで7枚、あるわよ!」と、「ポスター」「ポスター」と話題です。
 ある日は長野駅前で中学生が数人、私の街頭宣伝が終るのを待って寄ってきて「あの、ポスターの人ですね。受験競争をなくしてください」とお願いされたこともありました。
 3月はじめ、義母の葬儀のために県外各地からやってきた夫の兄弟も、「長野に入ったらさなえさんだらけじゃないの!」と驚いていました。
 「実物のほうがずっといいね」とのうれしい言葉、また「写真の撮り方がうまいのかね」には「写真に偽りありましたか?アハハ」と応えたり、感想はいろいろです。

雪のなかのともしび

 どこに行っても出会う「私」に、雨風ついて張り出してくださった支部、後援会員の皆さんの姿が重なって、私はどんなに励まされていることか。ある支部の方の「雨だったけど予定通り貼ったんだ。中野さんの顔が濡れたから、丁寧に拭いてやったんだぞ」には「どうりで、私、今日はきれいだとおもった!」とジョークを飛ばしながら、胸がジーンとしてきたのです。
 「これはほんとにいいポスターだ。貼ったあとで惚れ惚れ見ほれているよ」「真っ赤なポスターだから雪の中にきれいだ」
 支部の皆さんのこんな言葉を聴きながら、思いました。「真っ赤なポスターは、雪の中で燃えるともしびのよう。頼りになる共産党ここにあり、命の瀬戸際のくらしを強いられている皆さんの心にもこの党の存在を示して、ともしびを赤々とともしたい」

神戸にまで

 知り合いがメールをくれました。「神戸の共産党市会議員の森本真さんのブログを見て」。森本さんのブログにあったのは、飯田市のある地域の中野ポスター通りの写真。「えー、なぜ?神戸まで?」
 実は森本さんの地域では、阪神大震災のときに支援に入ったもらった飯田市職労の方とその後も交流を続けており、2月に飯田市へきた折に、ポスターの多さに驚いて写真を撮ってブログに載せたというわけでした。
 「都会でないところにも、杭で打たれた日本共産党の中野さなえさんや志位委員長のポスターがあちこちに。長野はがんばっているなあと感心ひとしお。『中野さんの髪の毛、赤いでー』『ほんまやなあ』と二度感心」と書かれてありました。
 長野の仲間のガンバリが神戸の仲間をも励ましたんだと、うれしさがふつふつと広がりました。

松川町の「赤旗読者ニュース」

 先日、松川町で出している「赤旗読者だより」3月28日号をいただきました。「中野さんのこと載ってるでな」。見て、ほっこりした気持になりました。「読者だより」はみんなが交代で書いている、さらっと読めるこころのこもった素敵な便りです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ねえ、あのひとだあれ」
「あのひとってだれのこと」
「ポスターにはってあるあのひとな」
「ああ、中野さなえさんのこと」
「かく(書く)ひとかな」
「そうそう、よろしくね」
「かくひとだな」
おばあさんとの会話です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

にっこりポスター

 さて、「雪の中のともしびポスター」と貼り替えた志位委員長との連名ポスターは、今度は春の日差しを受けた桃の花のように耀いています。新しく「政治を前へ」との党のポスターの志位委員長の笑顔がまた、魅力です。
 私と連名ポスターの志位さんを見て、そのあとすぐに「にっこり志位さん」を見ると、気持がパーッと開けます。「政治を前へ」との気持が膨らみます。
 国民の願いがたくさんかなうように、ポスターもたくさん貼って票もたくさん集めて、たくさんの仲間も迎えて、たくさんガンバロー!!

             (2010年 4月1日   記)