コラム―散歩道

「希望は作り出していくもの」との言葉をかみしめて

心からのお礼を申し上げます。

 参議院選挙で、ご苦労いただいた党員、後援会の皆さん、そして共産党と中野さなえにご支援いただいた方、また、期待を寄せてくださった方すべての皆さんに、心から御礼申し上げます。皆さんのおかげで、元気いっぱいにたたかえました。全県各地での皆さんのご奮闘の数々と激励、また、連日寄せられる苦しみの声に、どれだけ励まされどれだけ奮い立たされたことでしょう。
 ブログに代わって毎日配信したメールマガジンを読んでくださった方から「ほかに負けないようにがんばるね」「昨日は雨で大変だったね」「元気が出てよ」との言葉かけも、私の元気の元になりました。

 ご期待に添える結果にならず、申し訳ない気持でいっぱいです。
 だけど、最大の争点になった消費税増税問題、普天間基地移設問題で、共産党の論戦なくして、民主党を追い詰め厳しい審判を下す結果にはなりませんでした。これは大きな確信です。
 最後には、民主党の長野選挙区の候補者は消費税、普天間問題にはまったく触れることができなくなりました。
 菅首相は、投票日の新聞1ページ使って増税の言い訳を書かざるを得なくなり、選挙後初の記者会見でも同じような言い訳に終始していました。
 事実上、増税には審判が下されましたが、これからが大事です。皆さんとストップさせるまでがんばります。
 悔しくて悔しくてたまらないけれど、私はこの論戦の先頭に立たせていただくお役目をいただいたことを、大変光栄であり、誇りに思っています。本当にありがとうございました。

 もくもくと草取りをしながら

 共産党の政策は、庶民の暮らしに寄り添い、政治悪の根本にあるアメリカと財界言いなりの政治を正して未来社会を展望するすばらしいものでした。それが、県民の皆さんに届け切れませんでした。

 投票日の翌日、12日は「ゆっくり休んで」とのはからいでお休みをいただいきました。でも、なんども同じことを報道するテレビを見ていても仕方が無い。そこで、小雨が降っていましたが、庭の草取りをすることにしました。なんと、午前も午後も、一日中ひたすら取っていたのです。濡れてしまったので3回も着替えして。
 黙々と草をとりながら、黙々と考えました。どこに問題があったのか、どうすれば前進できるのか・・・・。
 庭はきれいになって、気持もすっきりでした。やっただけ成果が正直に目に見えるなんて、充実感いっぱいです。「これから先のたたかいも、明るくするぞ」との気分になりました。
 結果が出た翌日の過ごし方としては、なかなか良かったです。

原点に立ってがんばろう

 歴史の進み方の道筋はわかっていても、その事業は紆余曲折、一筋縄には行かないものです。今回の結果も、党中央幹部会は「自民党政治に変わる新しい政治を探求するプロセスのひとつの局面」と位置づけました。

 投票日にお礼の電話をしたら、どこに投票するかまだ迷っていた方もいました。自民も民主もだめだけど、「落としどころがわからない」と。有権者が迷いに迷った選挙だったのですね。

 選挙期間中はホームページの更新が法律で規制されました。その止まっている私のホームページに、17日間で2万8千のアクセスがありました。驚いたことには、投票日当日にも1千を越すアクセスがあったことです。「これも迷っていた方が多かった表れかしら?」と思ったことです。

 それにつけても、マスコミの各政党の報道は対等平等とはいえませんでした。ベネズエラのチヤべス大統領は、チヤべス政権を倒そうとする財界側の民間7社を相手に、唯一の国営放送のマイクを握って一日中国民に訴え続けてたたかったとのこと。共産党には局がないものね、私たち一人ひとりが「おしゃべり局」にならなくっちゃ。

 雨の街角演説会に来てくれた体の不自由な青年の、「共産党に伸びてもらわなければ生きてゆけない」と、今までの人生になかったくらい一生懸命練習して「共産党」と「中野さなえ」と書いたとのお話しに、私はボロボロ泣けました。

 国民の苦難を取り除くのが、私たちの仕事。原点にしっかり立ってがんばっていきます。「決してあきらめない。希望はみんなでつくりだしてゆくもの」、私の大好きな言葉です。今こそかみしめて。
 長野県は、続いて8月8日投票で知事選と県議補欠選挙です!
                (2010年7月13日  記)